2003年

昨年2002年の夏、仕事で勤務先のホームページを作ることになった。
ホームページを作るため自分の息子くらいの年齢の講師にWEB作成の技術を教わった。
それから仕事でページを作ること半年近く、週に内2〜3日ぐらいをページ作成にあて作りこんできた。

せっかく覚えた技術だから自分のホームページも作ってみようと取り掛かったが、書くことが浮かんでこない。
仕事で作る場合はいくらでもネタが出てくるのに自分の事になると何を書いていいのか、サイトをアップして半年が経過した。
自分の考えを人に話すことは得意でないし、何かの目的でコニュニケーションする気もない。
これでホームページは作れるわけがない、と諦めていた。

この8月ホームページを見ていて「無言館」という美術館を紹介しているページを見た。
信州上田に数年前に開館した戦没画学生の絵を展示した美術館で、何か心を打たれるものがあり画集を買い求めた。

表紙には「一度だけでいい、あなたに見せたい絵がある」とタイトルされていた。
絵もさることながら絵に添えられた文章は、絵画になじみのない私に作者の思いを何十倍にもして伝えてきた。
涙が・・・止まらなかった。

それから少しして、あの時から35年間一度も忘れたことのない「思い」を無性に言葉にしたい気持ちがわいてきた。
ただ、気持ちを、思いを書けばいいのだと開き直った。
ホームページはそのためのツールになった。

無言館の絵を紹介したい、著作権に触れるかも知れないが、それでも見てもらい

 
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